Japanese
English
症例
臀部から陰囊基部に生じた増殖性外毛根鞘性囊腫の1例
Proliferating trichilemmal cyst of the buttocks and the basal portion of the scrotum
赤松 由規
1
,
山﨑 修
1
,
藤井 江利子
1
,
川本 友子
1
,
森実 真
1
,
深松 紘子
2
Yuki AKAMATSU
1
,
Osamu YAMASAKI
1
,
Eriko FUJII
1
,
Tomoko KAWAMOTO
1
,
Shin MORIZANE
1
,
Hiroko FUKAMATSU
2
1岡山大学学術研究院医歯薬学域,皮膚科学分野(主任:森実 真教授)
2岡山協立病院,皮膚科
キーワード:
増殖性外毛根鞘性囊腫
,
臀部
,
陰囊部
Keyword:
増殖性外毛根鞘性囊腫
,
臀部
,
陰囊部
pp.1908-1911
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004270
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50歳,男性。初診4年前より左臀部から陰囊基部の硬結を自覚し,2年前より陰囊腫脹も伴い増大した。CTにて内部に液体を有し境界明瞭で不整な壁肥厚を伴う多房性囊腫を認めた。悪性を疑われ当院を紹介受診した。左臀部から陰囊基部に長径約17cmの表面平滑な棍棒状皮下腫瘤と,それに交通した陰囊腫大がみられた。生検にて増殖性外毛根鞘性囊腫と診断した。切除標本では悪性所見は認めなかった。臀部や陰囊部に発生する報告例はまれであり,また再発例や悪性増殖性外毛根鞘性囊腫との共存・移行例も存在しており,男性においては悪性のことが多いため,今後も慎重な経過観察が必要と考える。
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