Japanese
English
症例報告
再発した増殖性外毛根鞘囊腫の1例
A case of recurrence of proliferating trichilemmal tumor
中井 章淳
1
,
石神 光雄
1
,
沖 守生
1
,
中安 清
2
Noriaki NAKAI
1
,
Mitsuo ISHIGAMI
1
,
Morio OKI
1
,
Kiyoshi NAKAYASU
2
1大津市民病院皮膚科
2中安診療所
1Depertment of Dermatology,Otsu Municipal Hospital
2Nakayasu Clinic
キーワード:
増殖性外毛根鞘囊腫
,
再発
,
拡大切除術
Keyword:
増殖性外毛根鞘囊腫
,
再発
,
拡大切除術
pp.820-822
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101329
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79歳,女性.1999年に近医にて前頭部の結節を切除した既往がある.その病理組織は増殖性外毛根鞘囊腫であった.2002年2月13日,前頭部の赤色結節を主訴に当科を受診した.初診時,前頭部に直径22×22×15mmの弾性硬な赤色結節がみられた.頚部リンパ節は触知せず,頭部CTでは,頭蓋骨に腫瘍の浸潤はみられなかった.全麻下に腫瘍より10mm離し,帽状腱膜下にて腫瘍を切除した.欠損部は左鼠径部より全層植皮術を施行した.組織は増殖性外毛根鞘囊腫であった.発生部位と病理組織より再発と考えた.術後3か月の現在,再発を認めない.
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