Japanese
English
症例
Gly m 3特異的IgE陽性であった豆乳アレルギーの1例
Gly m 3-specific IgE-positive soy milk allergy
富田 和貴
1
,
森本 広樹
1
,
森山 達哉
2
,
福地 健祐
1
Kazuki TOMITA
1
,
Hiroki MORIMOTO
1
,
Tatsuya MORIYAMA
2
,
Kensuke FUKUCHI
1
1中東遠総合医療センター,皮膚科
2近畿大学農学部応用生命化学科,応用細胞生物学研究室
キーワード:
豆乳アレルギー
,
Gly m 3
,
プロフィリン
,
好塩基球活性化試験
Keyword:
豆乳アレルギー
,
Gly m 3
,
プロフィリン
,
好塩基球活性化試験
pp.1869-1873
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004261
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47歳,女性。豆乳摂取1時間後に眼瞼,口腔粘膜の腫脹と全身の紅斑,喘鳴が出現した。プリック試験,好塩基球活性化試験で豆乳アレルギーと診断した。プリック試験では加熱に伴う抗原性の減弱が確認でき,カモガヤ,ブタクサ,ヨモギ,ハンノキに対する特異的IgEが陽性であったことから,花粉抗原に対する交差反応により生じたクラス2食物アレルギーと考えた。血液検査で豆乳アレルギーの主要なアレルギーコンポーネントであるGly m 4特異的IgEが陰性であったため,Gly m 3特異的IgEをimmunoblotならびにELISAで調べたところ陽性であった。Gly m 4陰性の豆乳アレルギーをみた場合には,Gly m 3が原因抗原である可能性を考える必要がある。
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