Japanese
English
特集 日常診療に潜むリンパ腫・リンパ増殖性疾患―リンパ腫との鑑別が問題になる関連疾患―
(症例報告)
UVA1療法が奏効したPseudolymphomaの1例
Pseudolymphoma successfully treated with UVA1
長坂 恭子
1
,
木下 亜衣子
2
,
高山 かおる
3
Kyoko NAGASAKA
1
,
Aiko KINOSHITA
2
,
Kaoru TAKAYAMA
3
1獨協医科大学埼玉医療センター,皮膚科
2初石皮膚科クリニック,流山市
3済生会川口総合病院,皮膚科,主任部長
キーワード:
光線療法
,
UVA1療法
,
偽リンパ腫
,
pseudolymphoma
Keyword:
光線療法
,
UVA1療法
,
偽リンパ腫
,
pseudolymphoma
pp.1802-1805
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004244
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
71歳,女性。初診1カ月前より右頰に鮮紅色で7×5mmの結節が出現した。病理組織学的所見からpseudolymphomaと診断した。ステロイド外用薬は無効であったため,UVA1照射を週1回から開始した。4回照射後に平坦化し,その後照射間隔をあけるも再燃なく経過し,開始6カ月で治療を終了した。自験例の経過からUVA1は真皮深層病変に対して効果的である可能性が示された。UVA1は電源や装置の大きさの問題でこれまで本邦では普及が遅れていた。しかし,新規治療機器の登場でこれまでの紫外線療法では十分に効果のなかった症例に対して治療効果を期待できる。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.