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外国語で表現されやすい皮膚病 pseudolymphomatous folliculitis
大塚 幹夫
1
1福島県立医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
Steroids
,
モノクローナル抗体
,
密封包帯
,
免疫組織化学
,
毛包炎
,
リンパ腫
,
偽リンパ腫
,
病巣内投与
,
外国語
Keyword:
Antibodies, Monoclonal
,
Folliculitis
,
Immunohistochemistry
,
Lymphoma
,
Occlusive Dressings
,
Steroids
,
Injections, Intralesional
,
Pseudolymphoma
pp.136-141
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017143267
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pseudolymphomatous folliculitis(偽リンパ腫性毛包炎:PLF)は最近ときどき学会や皮膚科雑誌等でみかける病名である.1986年にMcNuttが“Lymphoproliferative disorders of the skin”に記載したのに始まり,“pseudolymphomatous folliculitis”の診断名が論文上で初めて使用されたのはPubMed検索では1988年のKibbiらによるArchives of Dermatologyの論文である.本邦では1997年の新井の学会報告に始まり,現在まで症例報告・会議録を含めて20報あまりの報告がみられる.決して新しい病名ではなく,当科では最近10年間にPLFと考えられる症例を5例経験しており,それほどまれな疾患ではないと思われるが,Lever,Rook,Fitzpatrick等のテキストには記載がなく,独立した疾患として確立しているとはいえない.それにもかかわらず,PLFが診断名として使用されることが多いのは,この名称が臨床・組織的特徴を端的に表しているためと思われる.本稿では,PLFの臨床所見,病理組織学的所見の特徴,PLFの疾患独立性,とくに他の偽リンパ腫との異同について解説する.(「はじめに」より)
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