Japanese
English
症例
下肢に生じたAngiolymphoid Hyperplasia with Eosinophiliaの1例
Angiolymphoid hyperplasia with eosinophilia of the leg
出家 早有麗
1
,
石川 哲三
2
,
栁瀬 哲至
2
Sayuri DEIE
1
,
Tetsuzo ISHIKAWA
2
,
Tetsuji YANASE
2
1広島大学病院,皮膚科(主任:田中暁生教授)
2広島市立安佐市民病院,皮膚科(主任:栁瀬哲至部長)
キーワード:
好酸球性血管リンパ球増殖症
,
angiolymphoid hyperplasia with eosinophilia
,
大腿紅色結節
Keyword:
好酸球性血管リンパ球増殖症
,
angiolymphoid hyperplasia with eosinophilia
,
大腿紅色結節
pp.1565-1568
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004164
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64歳,女性。初診2カ月前より右大腿に瘙痒を伴う複数の紅色丘疹が出現し,徐々に増数した。ステロイド外用に奏効せず,全摘生検を行った。病理組織像では,真皮全層にわたり血管内皮細胞の腫大と内腔に突出した異常血管が小葉性に増生し,好酸球を混じるリンパ球の稠密な浸潤がみられたことより,自験例をangiolymphoid hyperplasia with eosinophiliaと診断した。摘出後創周囲に再発し,ステロイドの貼付や局所注射後も消失後に再燃した。拡大切除を行い,その後再発なく経過している。ステロイド局所治療に抵抗例には拡大切除も治療の選択肢の1つになりうると考える。
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