カラーアトラス
Angiolymphoid Hyperplasia with Eosinophilia
出光 俊郎
1,3
,
原 正啓
2
Toshio DEMITSU
1,3
,
Masahiro HARA
2
1公立佐沼総合病院皮膚科
2東北大学医学部皮膚科学教室
3自治医科大学皮膚科学教室
1Division of Dermatology, Sanuma General Hospital
2Department of Dermatology, Tohoku University School of Medicine
キーワード:
木村病
,
pseudopyogenic granuloma
,
histiocytoid hemangioma
Keyword:
木村病
,
pseudopyogenic granuloma
,
histiocytoid hemangioma
pp.730-731
発行日 1991年9月1日
Published Date 1991/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900434
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患者 33歳,女子事務員
初診 平成2年7月16日
家族歴 姪3人にアトピー性皮膚炎がある.
既往歴 花粉症で治療を受けたことがある.
現病歴 約5年前から右側頭部に結節状皮疹が出現し,増大傾向を有するため当科を受診した.時折掻痒感があり,4年前に掻破により皮疹から出血をみた.同部に外傷や虫刺されの既往はない.
現症 右側頭部のほぼ中央に14×20mm大の類円形で境界明瞭な隆起性紅褐色局面が認められる.その表面は凹凸不整で,一部は直径5mmの乳頭状結節を呈している(図1).弾性硬に触れ,圧痛はない.下床との癒着もない.
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