Japanese
English
特集 血管腫
左手掌に生じたAngiolymphoid Hyperplasia with Eosinophiliaの1例
Angiolymphoid hyperplasia with eosinophilia of the left palm
岩田 奈子
1
,
坂井田 高志
1
Nako IWATA
1
,
Takashi SAKAIDA
1
1江南厚生病院,皮膚科(主任:坂井田高志医長)
キーワード:
angiolymphoid hyperplasia with eosinophilia
,
手掌
Keyword:
angiolymphoid hyperplasia with eosinophilia
,
手掌
pp.33-36
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004354
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53歳,男性。20年前より左手掌に擦過傷を認め,5年前より隆起してきた。瘙痒が強く,近医にてステロイド外用で経過をみられていたが,腫脹の軽快と増悪を繰り返し隆起が強くなり当科を紹介受診した。皮膚生検による病理組織所見よりangiolymphoid hyperplasia with eosinophiliaと診断した。トリアムシノロンアセトニド局所注射とステロイド外用薬を用いた密封療法で症状は改善傾向となった。Angiolymphoid hyperplasia with eosinophiliaは頭頸部に好発するとされ,手掌に発生した症例はまれである。治療方法は一般的に外科的切除が選択されるが,自験例では部位を考慮し上記治療方法を選択した。
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