Japanese
English
特集 薬疹
内服テストにて原因成分を確定し得た市販薬による固定薬疹の3例
Three cases of fixed drug eruption caused by OTC drugs diagnosed by oral challenge tests
飯島 茂子
1,2
,
村山 佳代
1
,
髙山 典子
1
Shigeruko IIJIMA
1,2
,
Kayo MURAYAMA
1
,
Noriko TAKAYAMA
1
1はなみずきクリニック,皮膚科,牛久市
2龍ケ崎済生会病院,皮膚科,龍ケ崎市
キーワード:
固定薬疹
,
市販薬
,
エテンザミド
,
アリルイソプロピルアセチル尿素
,
内服テスト
Keyword:
固定薬疹
,
市販薬
,
エテンザミド
,
アリルイソプロピルアセチル尿素
,
内服テスト
pp.1475-1480
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004141
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症例1:46歳,女性。5年以上前から市販薬Aを頓服していた。2年前から同部位に発疹がみられた。初診時,同部位に中心色素沈着性の類円形浸潤性紅斑が多発していた。症例2:18歳,女性。5年前より市販薬Bを頓服していた。8カ月前から顔面の発赤がみられた。初診時,顔面正中側に浸潤性紅斑を認めた。症例3:45歳,男性。10年前から市販薬Cを頓服していた。8年前から発疹がみられ最近,頻発,多発してきた。初診時,指背,鼻孔部,体幹,陰茎に発疹がみられた。成分パッチテスト,成分内服テストなどより,症例1はエテンザミド,症例2,3はアリルイソプロピルアセチル尿素を原因成分とする固定薬疹と確定診断した。内服テストは安全量と考えられる微量から開始すれば問題はおきないので,必要な検査法である。
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