Japanese
English
症例報告
エテンザミドとアリルイソプロピルアセチル尿素による固定薬疹
A case of fixed drug eruption due to ethenzamido and allylisopropylacetylurea
大沼 すみ
1
,
武川 るみ
1
,
川口 とし子
1
,
大沢 純子
1
,
北村 和子
1
,
池澤 善郎
1
Sumi ONUMA
1
,
Rumi MUKAWA
1
,
Toshiko KAWAGUCHI
1
,
Jyunko OSAWA
1
,
Kazuko KITAMURA
1
,
Zenro IKEZAWA
1
1横浜市立大学医学部附属浦舟病院皮膚科
1Department of Dermatology, Urafune Hospital of Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
エテンザミド
,
アリルイソプロピルアセチル尿素
,
固定薬疹
,
パッチテスト
Keyword:
エテンザミド
,
アリルイソプロピルアセチル尿素
,
固定薬疹
,
パッチテスト
pp.907-910
発行日 1998年10月1日
Published Date 1998/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412902677
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
市販薬中に含まれるエテンザミドとアリルイソプロピルアセチル尿素の2剤による固定薬疹の症例を経験した.症例は21歳,女性.初診約6か月前に市販のバファリンL®を内服後に右手指,両足背,左下口唇〜オトガイ部にかけて痛痒い皮疹が出現した.初診1日前,市販のイブA®を内服したところ,前回と同部位に同様の皮疹が出現した.市販薬による固定薬疹を疑い,紅斑消退後の色素沈着部および健常部に市販薬と成分のパッチテストを行った.健常部のパッチテストはすべて陰性であったが,色素沈着部ではバファリンL®,イブA®,エテンザミド,アリルイソプロピルアセチル尿素が陽性であった.エテンザミド,アリルイソプロピルアセチル尿素それぞれによる薬疹および交差反応ではない2種以上の薬剤による薬疹について,若干の考察を加えて報告する.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.