Japanese
English
特集 水疱症
チアマゾールによる薬剤誘発性落葉状天疱瘡の1例
Drug-induced pemphigus foliaceus due to thiamazole
吉川 未雪
1
,
原 憲司
1
,
滝吉 典子
1
,
千代谷 成史
2
,
原田 研
1
Miyuki YOSHIKAWA
1
,
Kenji HARA
1
,
Noriko TAKIYOSHI
1
,
Shigehito CHIYOYA
2
,
Ken HARADA
1
1青森県立中央病院,皮膚科(主任:原田 研部長)
2千代谷皮膚科,青森市
キーワード:
薬剤誘発性
,
落葉状天疱瘡
,
チアマゾール
,
スルフヒドリル基
Keyword:
薬剤誘発性
,
落葉状天疱瘡
,
チアマゾール
,
スルフヒドリル基
pp.1322-1325
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004098
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46歳,女性。Graves病に対しチアマゾールを約10年間内服していた。初診4カ月前より背部に紅斑とびらんが出現し,血清抗デスモグレイン1抗体陽性であった。経過と検査所見からチアマゾールによる薬剤誘発性落葉状天疱瘡と診断した。チアマゾール中止後,プレドニゾロンとジアフェニルスルホン内服で加療,症状は寛解し,血中抗体も陰性化した。スルフヒドリル基を有するチアマゾールは,長期間の内服後に天疱瘡を誘発することがあり,臨床上注意すべき薬剤である。
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