Japanese
English
症例
外科的再建を行った臍部子宮内膜症の1例
Primary umbilical endometriosis treated with reconstructive surgery
出家 早有麗
1
,
石川 哲三
2
,
栁瀬 哲至
2
,
加納 幹浩
3
,
内木 敏雄
4
,
永松 将吾
4
Sayuri DEIE
1
,
Tetsuzo ISHIKAWA
2
,
Tetsuji YANASE
2
,
Mikihiro KANOU
3
,
Toshio UCHIKI
4
,
Shogo NAGAMATSU
4
1広島大学病院,皮膚科(主任:田中暁生教授)
2広島市立安佐市民病院,皮膚科(主任:栁瀬哲至部長)
3同,外科
4広島大学病院,形成外科
キーワード:
稀少部位子宮内膜症
,
臍部腫瘍
,
臍再建
Keyword:
稀少部位子宮内膜症
,
臍部腫瘍
,
臍再建
pp.1296-1299
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004075
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46歳,女性。15年前,臍部に月経時疼痛を伴う皮下腫瘤を自覚し,臍部子宮内膜症として局所麻酔下に部分切除を受けた既往がある。腫瘍はまもなく再発したが経過観察され,徐々に増大した。臍部に下床と可動性不良な弾性硬硬結として触知し,造影MRIではT1,T2強調画像で淡い低信号,造影効果を伴う3×2cm大の軟部腫瘤で腹膜と癒着がみられた。他科合同で腹膜を含めた局所拡大切除,臍再建を行った。術後数カ月経過したが再発はない。本疾患は産婦人科領域での報告が多いが皮膚科受診を契機に発見されることもあり,腹痛を伴う皮下腫瘤の鑑別疾患として念頭に置くことが重要である。
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