Japanese
English
症例
右上肢の繰り返す腫脹で受診した鎖骨下仮性動脈瘤の1例
Subclavian pseudoaneurysm presenting with recurrent swelling of the right upper arm
小川 大貴
1
,
前田 朱美
1
,
本田 理恵
1
,
伊藤 周作
1
Daiki OGAWA
1
,
Akemi MAEDA
1
,
Rie HONDA
1
,
Shusaku ITO
1
1日立製作所日立総合病院,皮膚科(主任:伊藤周作医長)
キーワード:
鎖骨下仮性動脈瘤
,
鎖骨下動脈瘤
,
鎖骨骨折
,
静脈怒張
Keyword:
鎖骨下仮性動脈瘤
,
鎖骨下動脈瘤
,
鎖骨骨折
,
静脈怒張
pp.1155-1158
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004032
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60歳台,男性。初診半年前に転倒し,右鎖骨骨折,右化膿性肘関節炎,右肘偽関節の診断で加療した。初診1カ月前より右前腕腫脹を繰り返し難治のため,当科を受診した。右鎖骨窩に手拳大の可動性不良な皮下腫瘤があり,右上肢の浮腫と右上肢から右胸部の皮静脈怒張,紫斑,右外頸静脈怒脹を認めた。CTにて右鎖骨骨折に伴い生じた右鎖骨下仮性動脈瘤と,それに伴う右鎖骨静脈閉塞,右外頸静脈の狭窄と診断した。鎖骨下動脈瘤自体がまれな疾患であり皮膚科で診る機会は少ないが,鎖骨窩の皮下腫瘤や,周囲静脈の圧排による皮膚症状を主訴に受診する可能性もあり,画像検査などで適切に診断する必要がある。
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