Japanese
English
症例
顆粒球単球吸着除去療法の併用が有用であった汎発性膿疱性乾癬の高齢者例
An elderly case of generalized pustular psoriasis successfully treated with granulocyte and monocyte adsorption apheresis
岸 龍馬
1
,
金子 高英
1
,
髙森 建二
1
,
須賀 康
1
Ryoma KISHI
1
,
Takahide KANEKO
1
,
Kenji TAKAMORI
1
,
Yasushi SUGA
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院,皮膚科(主任:須賀 康教授)
キーワード:
汎発性膿疱性乾癬
,
顆粒球単球吸着除去療法
,
高齢者
,
併存症/合併症
,
エトレチナート
Keyword:
汎発性膿疱性乾癬
,
顆粒球単球吸着除去療法
,
高齢者
,
併存症/合併症
,
エトレチナート
pp.505-510
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003863
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
83歳,男性。穿通性脳挫傷の治療中に体幹,四肢に紅斑が出現した。薬疹を考え投与中の抗菌薬を中止しステロイド投与を開始したが,紅斑は全身に拡大した。発熱とともに体幹部を中心に膿海が出現し,病理組織学的にKogoj海綿状膿疱がみられたため汎発性膿疱性乾癬と診断した。急性腎不全を併発しており,穿通性脳挫傷による感染症も否定ができなかったため,顆粒球単球吸着除去療法を行ったところ,3回施行後には浮腫や紅斑は消退した。高齢者の汎発性膿疱性乾癬では合併症,併存症などの問題があるため,奏効率や安全性が高く,どの治療とも併用できるとされている顆粒球単球吸着除去療法は,有用な治療選択肢のひとつと考えられた。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.