Japanese
English
症例
Focal Acral Hyperkeratosisの1例
Focal acral hyperkeratosis
福村 恵理奈
1
,
大霜 智子
1
,
橋本 隆
1
,
鶴田 大輔
1
Erina FUKUMURA
1
,
Tomoko OSHIMO
1
,
Takashi HASHIMOTO
1
,
Daisuke TSURUTA
1
1大阪公立大学大学院医学研究科,皮膚病態学(主任:鶴田大輔教授)
キーワード:
掌蹠角化症
,
アダパレン
,
focal acral hyperkeratosis
Keyword:
掌蹠角化症
,
アダパレン
,
focal acral hyperkeratosis
pp.501-504
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003862
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58歳,女性。幼少時より手指背側に無症候性の小丘疹を自覚していた。40歳台から小丘疹が増加傾向のため当科を受診した。初診時,手指背側や拇指球の手掌側と手背側の接合部,足側面に1~2mm大の常色~黄色の小丘疹が散在していた。病変部の病理組織学的所見では,表皮のクレーター状の陥凹を覆う限局性の角質増殖と,顆粒層の肥厚がみられたが,弾性線維の変性は明らかではなかった。病理所見と臨床所見よりfocal acral hyperkeratosisと診断した。アダパレン外用で加療しているが,著変なく経過している。本邦での報告数は少ないが,臨床所見は疣贅に類似しており,日常診療でも念頭に置くべき疾患と考える。
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