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増刊号特集 最近のトピックス2020 Clinical Dermatology 2020
4.皮膚疾患治療のポイント
乾癬性関節炎の治療:顆粒球単球吸着除去療法
Granulocyte and monocyte adsorption apheresis(GMA) for psoriatic arthritis
金蔵 拓郎
1
Takuro KANEKURA
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科皮膚科学
1Department of Dermatology, Kagoshima University Graduate School of Medical and Dental Sciences, Kagoshima, Japan
キーワード:
乾癬性関節炎
,
顆粒球単球吸着除去療法
,
granulocyte and monocyte adsorption apheresis
,
GMA
,
多施設共同試験
,
ACR20
Keyword:
乾癬性関節炎
,
顆粒球単球吸着除去療法
,
granulocyte and monocyte adsorption apheresis
,
GMA
,
多施設共同試験
,
ACR20
pp.129-132
発行日 2020年4月10日
Published Date 2020/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412206038
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summary
顆粒球・単球が無菌性に活性化し,炎症や組織障害を引き起こす病態が数多く知られている.皮膚症状を呈する疾患としては膿疱性乾癬,Behçet病,壊疽性膿皮症などが挙げられる.顆粒球単球吸着除去療法(granulocyte and monocyte adsorption apheresis:GMA)はこれらの疾患の原因となっている顆粒球・単球の除去とその細胞機能の制御を目的として開発された体外循環療法で,皮膚科領域では膿疱性乾癬に対する治療として2012年に保険適用が承認された.その後,乾癬性関節炎に対する多施設共同試験が実施された.有効性はACR基準に基づいて評価された.ACR20の達成率は65%で,圧痛関節数,腫脹関節数,被験者による疼痛評価,被験者および医師による疾患活動性全般の評価,医師による身体機能性評価の6項目で有意な改善がみられた.重篤な副作用はなかった.本試験でGMAの有効性と安全性が示され2019年6月10日に保険適用が承認され,同年11月1日に保険収載された.
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