Japanese
English
症例
COVID-19ワクチン接種後に多彩な臨床像を呈した皮膚障害の9例
Nine cases of cutaneous reactions seen after COVID-19 vaccination showing diverse clinical presentations
菅井 奏良
1
,
人見 勝博
1
,
福田 知雄
1
Sora SUGAI
1
,
Katsuhiro HITOMI
1
,
Tomoo FUKUDA
1
1埼玉医科大学総合医療センター,皮膚科(主任:福田知雄教授)
キーワード:
COVID-19
,
ワクチン
,
皮膚障害
,
ステロイド
Keyword:
COVID-19
,
ワクチン
,
皮膚障害
,
ステロイド
pp.2137-2141
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003679
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COVID-19ワクチン接種後の皮膚障害として,遅発性大型局所反応をはじめとする局所部位反応が高頻度に生じることはよく知られているが,全身性にも皮膚症状を生じ得る。われわれは,2021年4月以降の7カ月でCOVID-19ワクチンによる皮膚障害の症例を,全身性と局所反応と合わせて9例経験し,その臨床像には既存の報告以上に多様性が認められた。9例全例に特記すべき既往歴はなく,皮疹の出現前に内服した薬剤はなかった。治療は,対症療法のみで症状の改善を認める症例がある一方で,発熱および全身拡大傾向のある重症感のある症例ではステロイドの全身投与を要した。ステロイドを全身投与した症例は1例を除き速やかに皮疹が消退し,ステロイドの投与が遷延することはなかった。
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