Japanese
English
症例
レボフロキサシン水和物内服により感作されたと考えられたレボフロキサシン水和物点眼による多形滲出性紅斑
Erythema multiforme induced by levofloxacin ophthalmic solution probably sensitized by oral levofloxacin
金淵 優樹
1
,
樋口 奈那子
1
,
中野 敏明
1
,
新井 達
1
,
上出 良一
2
Yuki KANABUCHI
1
,
Nanako HIGUCHI
1
,
Toshiaki NAKANO
1
,
Satoru ARAI
1
,
Ryoichi KAMIDE
2
1聖路加国際病院,皮膚科(主任:新井 達部長)
2ひふのクリニック人形町,東京都中央区
キーワード:
多形滲出性紅斑
,
レボフロキサシン水和物点眼液
Keyword:
多形滲出性紅斑
,
レボフロキサシン水和物点眼液
pp.2133-2136
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003678
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
37歳,男性。感冒様症状に対してレボフロキサシン水和物,ロキソプロフェンナトリウム水和物,レバミピドを5日間内服した。その10日後,結膜充血を認めたため近医を受診しレボフロキサシン水和物点眼を処方された。点眼直後より眼球結膜充血の増悪とともに顔面優位に全身に紅斑が出現した。パッチテストではレボフロキサシン水和物錠,レボフロキサシン水和物点眼液ともにICDRG基準+であり,レボフロキサシン水和物内服で感作され,レボフロキサシン水和物点眼を契機に全身に多形滲出性紅斑を認めたものと考えた。点眼薬による薬疹はまれであるが,被疑薬として見落としてはならないと考えた。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.