Japanese
English
症例
リンパ腫様丘疹症から移行した原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫の1例
Primary cutaneous anaplastic large cell lymphoma that developed from lymphomatoid papulosis
池村 澄枝
1
,
中野 敏明
1
,
新井 達
1
,
鹿股 直樹
2
Sumie IKEMURA
1
,
Toshiaki NAKANO
1
,
Satoru ARAI
1
,
Naoki KANOMATA
2
1聖路加国際病院,皮膚科(主任:新井 達部長)
2同,病理診断科
キーワード:
原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫
,
リンパ腫様丘疹症
,
皮膚原発CD30陽性T細胞リンパ増殖異常症
Keyword:
原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫
,
リンパ腫様丘疹症
,
皮膚原発CD30陽性T細胞リンパ増殖異常症
pp.2058-2062
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003652
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45歳,男性。19年前,右前腕に紅色小結節が出現し,皮膚生検を施行した。その後,同様の病変が四肢,体幹に出現したが,1~3週間で自然消退した経過からリンパ腫様丘疹症と診断した。今回われわれは,左大腿後面に10日間で急速に増大する2.5×2.5×1.5cm大の暗紅色腫瘤を認め,病理組織所見と遺伝子再構成の結果から原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫と診断した。全切除後6カ月の経過で,局所再発および遠隔転移はなかった。リンパ腫様丘疹症は予後良好であるが,まれに原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫に移行することがあるため,慎重な経過観察が必要である。
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