Japanese
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臨床研究
爪甲鉤彎症に対する全抜爪と術後テーピング併用療法の有効性
Efficacy of combination treatment of total nail avulsion and post-operative taping for onychogryphosis
加藤 豊章
1
,
帆足 俊彦
2
Toyoaki KATO
1
,
Toshihiko HOASHI
2
1谷保駅前皮フ科,東京都国立市
2日本医科大学付属病院,皮膚科(主任:佐伯秀久教授)
キーワード:
爪甲鉤彎症
,
全抜爪
,
テーピング
Keyword:
爪甲鉤彎症
,
全抜爪
,
テーピング
pp.1986-1990
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003634
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足趾の爪甲鉤彎症に対して,全抜爪後にテーピングを継続して趾先の隆起を予防し,爪の伸長を促した。13例14趾に治療を終了し,爪の形態が正常化し,爪が趾先まで伸長したものを軽快,爪の伸長が妨げられ爪の変形が残ったものを不成功とした。14趾中9趾(64.3%)が軽快し,不成功が5趾であった。すべての症例は外来通院にて治療可能であり,特記すべき合併症はなかった。軽快した爪にも軽度の肥厚は残り,不成功の爪も治療前よりは変形が改善した。軽快例と不成功例において年齢,罹病期間に差はなく,術前に結果を予想するのは困難であった。爪甲鉤彎症に対して全抜爪とテーピングの併用療法は有効な治療法である。
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