Japanese
English
臨床研究
難治性の足底疣贅に対するいぼ剝ぎ法の有効性
Efficacy of surgical peeling method for refractory plantar warts
加藤 豊章
1
,
宮垣 朝光
2
,
帆足 俊彦
3
Toyoaki KATO
1
,
Tomomitsu MIYAGAKI
2
,
Toshihiko HOASHI
3
1谷保駅前皮フ科,国立市
2聖マリアンナ医科大学病院,皮膚科(主任:門野岳史教授)
3日本医科大学付属病院,皮膚科(主任:佐伯秀久教授)
キーワード:
尋常性疣贅
,
足底疣贅
,
いぼ剝ぎ法
Keyword:
尋常性疣贅
,
足底疣贅
,
いぼ剝ぎ法
pp.1645-1648
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003527
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いぼ剝ぎ法は,局所麻酔下に疣贅を真皮から剝ぎ取る手術方法である。今回,足底疣贅に対するいぼ剝ぎ法の有効性を検討した。液体窒素冷凍凝固療法やモノクロロ酢酸外用療法で治癒しない,難治性の足底疣贅12例17個にいぼ剝ぎ法を施行したところ,すべての疣贅が治癒した。上皮化までの平均期間は53.4日であった。治療した12例中,1年以内に2例(16.7%)が再発して受診した。再発例は液体窒素冷凍凝固療法,モノクロロ酢酸外用療法で治癒した。特記すべき合併症は生じなかった。難治性の疣贅に対し,いぼ剝ぎ法は有効な治療法である。ただし,患者に対して再発の可能性があることを十分説明しておく必要がある。
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