Japanese
English
臨床研究
陥入爪に対する部分抜爪の有効性
Efficacy of partial nail avulsion for ingrown toenail
加藤 豊章
1
,
帆足 俊彦
2
Toyoaki KATO
1
,
Toshihiko HOASHI
2
1谷保駅前皮フ科,国立市
2日本医科大学付属病院,皮膚科(主任:佐伯秀久教授)
キーワード:
陥入爪
,
部分抜爪
Keyword:
陥入爪
,
部分抜爪
pp.1363-1366
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000004105
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当院で部分抜爪した足趾の陥入爪663趾について検討した。部分抜爪のみで659趾(99.4%)が軽快した。14日以内に85.8%が軽快し,治療期間の平均は10.4日であった。軽快しなかった4趾(0.6%)は肉芽の切除ないし追加の部分抜爪で軽快した。663趾中,1年以内に131趾(19.8%)が再発して受診した。罹病期間が長いと再発率が高く,第1趾は第2~5趾に比べて再発率が高かった。初回の部分抜爪での再発率17.0%に比べ,2回目では再発率が42.6%と高かった。年齢,性別,肉芽の有無は再発率に影響しなかった。陥入爪に対する部分抜爪は即効性が高く,有効な治療法である。同じ部位に再発した場合は他の治療法を検討するのがよい。
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