Japanese
English
治療
全フェノール法による爪甲廃絶治療の経験
Clinical application of total matricectomy with phenol
巖 文哉
1
,
川嶋 利瑞
1
Fumiya IWAO
1
,
Toshimitsu KAWASHIMA
1
1札幌鉄道病院皮膚科
1Department of Dermatology,Sapporo Hospital of Hokkaido Railway Company
キーワード:
フェノール法
,
爪甲廃絶
,
陥入爪
,
巻き爪
,
爪棘
,
爪甲鉤彎症
Keyword:
フェノール法
,
爪甲廃絶
,
陥入爪
,
巻き爪
,
爪棘
,
爪甲鉤彎症
pp.813-815
発行日 2005年7月1日
Published Date 2005/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100234
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要約
フェノール法は通常,陥入爪の治療法として爪甲の部分的廃絶に用いられている.しかし,日常診療において全爪甲の廃絶が必要な症例にときおり遭遇する.本論文では全爪甲を廃絶する全フェノール法の臨床応用について詳述した.駆血下に全爪甲を抜去し,細い綿棒を液状フェノールで湿らせ爪母基を処置する.反応時間は4分である.処置後は余剰のフェノールをアルコールで洗浄する.今回8爪甲を本法で廃絶した.6か月以上の経過観察にて爪甲の再生は認められなかった.全フェノール法は爪甲を永久に廃絶するため整容的方法とはいえず,その適用には慎重であるべきである.しかし,全爪甲を廃絶する必要があるときには,よい選択肢の1つになると考えられた.
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