Japanese
English
症例
アポクリン分化を伴う管状乳頭状囊胞状腺腫の1例
Tubulopapillary cystic adenoma with apocrine differentiation
高橋 拓矢
1
,
佐藤 遥太
1
,
芳賀 貴裕
1
Takuya TAKAHASHI
1
,
Yota SATO
1
,
Takahiro HAGA
1
1気仙沼市立病院,皮膚科(主任:芳賀貴裕科長)
キーワード:
アポクリン腺囊腫
,
乳頭状管状腺腫
,
乳頭状汗管囊胞腺腫
,
外陰部皮下腫瘍
,
管状乳頭状囊胞状腺腫
Keyword:
アポクリン腺囊腫
,
乳頭状管状腺腫
,
乳頭状汗管囊胞腺腫
,
外陰部皮下腫瘍
,
管状乳頭状囊胞状腺腫
pp.1713-1716
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003543
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63歳,女性。10年前より陰部にできものがあり,徐々に増大するため近医産婦人科から当科に紹介された。左大陰唇に径40mmで弾性硬の皮下腫瘤性病変があった。臨床的に表皮囊腫を考えたが,超音波検査やMRI検査所見が異なっていた。摘出後の病理組織検査では,筋上皮様細胞で裏打ちされ,断頭分泌像を伴う上皮で構成された囊腫状構造であった。壁の一部が内腔に突出した部分は,多数の大小不同な管腔構造が密に分布していた。アポクリン腺囊腫と乳頭状管状腺腫の両者の特徴を有していたことから,アポクリン分化を伴う管状乳頭状囊胞状腺腫と診断した。本疾患は,近年,新たに提唱された疾患概念である。外陰部の皮下腫瘍の鑑別に考慮する必要がある。
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