Japanese
English
症例報告
耳介周囲に生じた面皰母斑の1例
A case of nevus comedonicus on the periauricular region
岡本 年弘
1
,
牧野 典子
2
Toshihiro OKAMOTO
1
,
Noriko MAKINO
2
1一心病院形成外科
2館林記念病院皮膚科
1Department of Plastic and Reconstructive Surgery, Isshin General Hospital
2Department of Dermatology, Tatebayashi Memorial Hospital
キーワード:
面皰母斑
,
回転皮弁
Keyword:
面皰母斑
,
回転皮弁
pp.65-67
発行日 1996年1月1日
Published Date 1996/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412901750
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20歳女性に生じた面皰母斑の1例を報告した.患者は,幼小児期より耳介周囲の皮疹に気づき徐々に増大傾向を認めた.初診時,耳介周囲に多数の面皰様皮疹が集簇し帯状に約5×2cmの大きさで広がっていた.面皰内部には,黒色の角質様物質が充満していた.病変を全切除し,耳介後部よりの回転皮弁にて創を閉鎖し,整容的に良好な結果を得た.病理組織学的には,層状の角質で満たされた毛嚢様の陥凹,表皮のbudding,角質嚢腫などがみられ面皰母斑と診断した.本症の臨床像,成因および治療について文献的考察を加えた.
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