Japanese
English
症例報告
面皰母斑の1例
A case of nevus comedonicus
安部 万里絵
1
,
岡田 悦子
1
,
永井 弥生
1
,
田村 敦志
1
,
石川 治
1
Marie ABE
1
,
Etsuko OKADA
1
,
Yayoi NAGAI
1
,
Atsushi TAMURA
1
,
Osamu ISHIKAWA
1
1群馬大学大学院医学系研究科皮膚病態学
1Department of Dermatology,Gunma University Graduate School of Medicine
キーワード:
面皰母斑
Keyword:
面皰母斑
pp.805-807
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100998
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21歳,女性.生下時より右上肢から腹部にかけて帯状に配列する点状の皮疹があった.小学校低学年頃より同部にときどき発赤・腫脹を生じ,近医で切開などの加療を受けていた.初診時,右上腕屈側から前胸部,腋窩,および上腹部に,開大した毛包,黄褐色の角栓を有する面皰様皮疹が列序性に配列し,一部はBlaschko線に沿った分布を示していた.また,同部に一致して多数の皮内結節を触れた.腋窩・腹部の結節を外科的に切除したところ,組織学的には角質を充満した多数の表皮囊腫構造がみられ,成熟した脂腺が付属している像もみられた.自験例は多発性の囊腫病変を伴って広範囲に皮疹が生じており,比較的稀な症例と考え,文献的考察を加え報告した.
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