Japanese
English
症例
面皰母斑の1例
Nevus comedonicus
内野 祥子
1
,
塩入 瑞恵
1
,
江口 正信
2
,
千葉 由幸
1
Shoko UCHINO
1
,
Mizue SHIOIRI
1
,
Masanobu EGUCHI
2
,
Yoshiyuki CHIBA
1
1公立福生病院,皮膚科(主任:塩入瑞恵部長)
2同,病理診断科
キーワード:
面皰母斑
,
CK1
,
CK17
,
34βE12
Keyword:
面皰母斑
,
CK1
,
CK17
,
34βE12
pp.1825-1828
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003582
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76歳,男性。10歳台より,右胸部から上腕にかけて列序性に配列する点状皮疹と多発皮下腫瘤に気づいていた。初診時現症では,右胸部から上腕にかけて黒色角栓を有する開大毛包の列序性配列を認め,軽度発赤を伴う弾性軟常色ドーム状結節が多発散在していた。大きな結節を3つ切除し面皰母斑と診断した。面皰母斑は比較的まれな疾患であり,自験例は報告例中最高齢であり,結節の大きさも最大であった。発症から経過が長いものほど,面皰母斑における囊腫様結節が発生する可能性が高い。自験例は,発生起源について毛包脂腺系の過誤腫,奇形とする説を支持する結果となった。また,面皰母斑は伸展するにしたがって毛漏斗部由来の上皮成分が優位な組織形態を示すと考えられる。
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