Japanese
English
原著
面皰母斑の1例
A Case of Nevus Comedonicus
柳沢 宏実
1
,
村田 譲治
1
,
末木 博彦
1
,
藤澤 龍一
1
,
橋本 謙
1
Hiromi YANAGISAWA
1
,
Joji MURATA
1
,
Hirohiko SUEKI
1
,
Ryuichi FUJISAWA
1
,
Yuzuru HASHIMOTO
1
1昭和大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Showa University School of Medicine
pp.601-608
発行日 1982年6月1日
Published Date 1982/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202657
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38歳,男子.小児期より右大腿に面皰様皮疹が出現し,漸時増大・増加し,感染を反復するため切除を希望して来院した.右大腿部内側に黒色角栓を有する面皰,大豆大の皮内結節が幅2cmで列序性に配列し,その局面の一部は萎縮性.組織所見は多彩であり,表皮からのbudding様所見,巨大角栓の形成,角質嚢腫などがみられ,毛包上皮には,毛包腫を思わせる延長・増殖した細胞索を伴うものもあった.脂腺は,ほとんど認められなかった.外科的に摘除し,経過観察中である.自験例を含む本邦報告例57例を中心に,若干の文献的・電顕的考察を加えて報告した.
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