Japanese
English
臨床経験
筋肉内腫瘤型サルコイドージスの1例
A Case Report of Palpable Nodules Type of Muscular Sarcoidosis
佐々木 誠人
1
,
川嶌 眞人
1
,
田村 裕昭
1
,
多田 勝弘
1
Makoto Sasaki
1
1川嶌整形外科病院
1Kawashima Orthopedic Hospital
キーワード:
筋肉内サルコイドージス
,
muscular sarcoidosis
,
腫瘤型
,
palpable nodules type
Keyword:
筋肉内サルコイドージス
,
muscular sarcoidosis
,
腫瘤型
,
palpable nodules type
pp.1111-1113
発行日 1989年9月25日
Published Date 1989/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908195
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抄録:サルコイドージスは全身の諸臓器に非乾酪性の類上皮細胞性肉芽腫を形成する原因不明の疾患であるが,骨格筋に症状を呈することは非常に少ない.今回我々は腓腹筋部に腫瘤を形成するが,他の部位には異常を認めない極めて稀な筋肉内腫瘤形成型のサルコイドージスの1例を経験した.症例は28歳の女性で主訴は左腓腹部の腫瘤であった.既往歴や家族歴には特に関連性のあるものはなかった.血液・生化学検査,胸部X線写真や眼科的にも異常はなかった.血管造影やCT-scan等を施行するも明らかな診断がつかないため手術を施行した.臨床所見,手術所見及び組織学的所見から筋肉内サルコイドージスと診断した.近年サルコイドージスの病因の一つとして常在菌であるPropionibacterium acnesがいわれており,軟部腫瘍の補助診断の一助として検体の細菌培養が必要と考えられた.
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