Japanese
English
特集 角化症・炎症性角化症
特発性大腿骨頭壊死を生じた乾癬性紅皮症の1例
Erythrodermic psoriasis accompanied by osteonecrosis of the femoral head
野崎 尋意
1
,
本間 大
1
,
林 圭
1
,
山本 明美
1
,
谷野 弘昌
2
Hiroyoshi NOZAKI
1
,
Masaru HONMA
1
,
Kei HAYASHI
1
,
Akemi ISHIDA-YAMAMOTO
1
,
Hiromasa TANINO
2
1旭川医科大学病院,皮膚科(主任:山本明美教授)
2同,整形外科(主任:伊藤 浩教授)
キーワード:
乾癬
,
全身療法
,
外用療法
,
合併症
,
特発性大腿骨頭壊死症
Keyword:
乾癬
,
全身療法
,
外用療法
,
合併症
,
特発性大腿骨頭壊死症
pp.1322-1323
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003419
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現病歴 43歳時に尋常性乾癬と診断され,近医で外用による治療を受けていた。その後,皮膚科での治療を中断し,湯治などを試みていたが,急速に皮疹が悪化したため,51歳時に乾癬性紅皮症の状態で当科に入院した(図1)。以降,外用療法,光線療法,シクロスポリン内服療法などを実施していた。次第に外用療法による皮膚の脆弱性がみられ,シクロスポリン内服が長期化したことなどから,58歳時からは生物学的製剤による治療を実施していた(1年6カ月間のブロダルマブ,1年10カ月間のアダリムマブ投与歴がある)。皮疹は一定の改善がみられていたが,2年前から,左股関節部の運動時痛の自覚があった。CT上も左股関節優位に股関節変形が指摘されており,次第に運動時痛が増強した。
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