特集 病態から考える薬物療法
第Ⅳ章 薬疹
1 薬疹
渡邉 裕子
1
Yuko WATANABE
1
1横浜市立大学大学院医学研究科,環境免疫病態皮膚科学
キーワード:
Stevens-Johnson症候群
,
中毒性表皮壊死症
,
薬剤性過敏症症候群
,
ステロイドパルス療法
,
免疫グロブリン大量静注療法
Keyword:
Stevens-Johnson症候群
,
中毒性表皮壊死症
,
薬剤性過敏症症候群
,
ステロイドパルス療法
,
免疫グロブリン大量静注療法
pp.701-709
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003252
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
薬疹の臨床型は軽症から重症までさまざまであり,それぞれの病態に対応した治療選択が求められる。特に重症薬疹では初期治療が患者の予後に大きく影響するため,病態を理解したうえで迅速かつ適切な治療介入が必要である。本稿では遅延型薬疹の病態について概説したのち,重症薬疹であるStevens-Johnson症候群(Stevens-Johnson syndrome,以下SJS)/中毒性表皮壊死症(toxic epidermal necrolysis,以下TEN),薬剤性過敏症症候群(drug-induced hypersensitivity syndrome,以下DIHS)の治療薬にフォーカスして,近年の知見を交えて解説する。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.