Japanese
English
症例
当初骨折治癒後の腫脹と考えられた左第1趾原発性皮膚びまん性大細胞型B細胞リンパ腫,下肢型の1例
Primary Cutaneous Diffuse Large B Cell Lymphoma, Leg Type on the Left First Toe that were Regarded as Swelling After the Fracture Healing at First
橋本 明子
1,2
,
坂口 康子
1,2
,
井上 卓也
1
,
成澤 寛
1
Akiko HASHIMOTO
1,2
,
Yasuko SAKAGUCHI
1,2
,
Takuya INOUE
1
,
Yutaka NARISAWA
1
1佐賀大学,皮膚科(主任:成澤 寛教授)
2独立行政法人国立病院機構佐賀病院,皮膚科
キーワード:
原発性皮膚びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
,
放射線療法
,
bcl-2
Keyword:
原発性皮膚びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
,
放射線療法
,
bcl-2
pp.1939-1942
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001092
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93歳,男性。2カ月前より左第1趾基部の腫脹を自覚し,増大傾向となったため,当科を受診した。受診時,左第1趾から足背にかけて2房性の無痛性暗紫調腫瘤を認め,病理組織像では,真皮上層から脂肪組織にかけて大型異型リンパ球が密に浸潤していた。免疫染色で浸潤細胞は,CD20,CD5,bcl-2,bcl-6,MUM-1染色で陽性であった。全身検索では転移性病変を認めず,原発性皮膚びまん性大細胞型B細胞リンパ腫,下肢型と診断した。放射線療法を行い,現在腫瘍は著明に縮小し,小潰瘍を残すのみである。当疾患は高齢者に多く予後不良であることから,他の病型と区別されており,早期診断と治療が重要である。
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