Japanese
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特集 神経櫛起源細胞性腫瘍
超音波検査で腫瘍内血流信号を認めた顆粒細胞腫の1例
Granular cell tumor showing intratumoral blood flow signal on ultrasonography
江口 杏子
1
,
紺野 隆之
1
,
鈴木 民夫
1
Kyoko EGUCHI
1
,
Takayuki KONNO
1
,
Tamio SUZUKI
1
1山形大学医学部,皮膚科学講座(主任:鈴木民夫教授)
キーワード:
顆粒細胞腫
,
超音波検査
,
腫瘍内血流信号
Keyword:
顆粒細胞腫
,
超音波検査
,
腫瘍内血流信号
pp.591-595
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002532
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55歳,女性。3年前より左背部に表面褐色調の皮下結節が出現し,1週間前から疼痛を自覚した。超音波検査では皮下に13×10mmの類円形,境界明瞭で不均一な内部低エコー病変があり,中央に血流を認めた。病理組織学的所見では,皮下に境界明瞭で被膜をもたない充実性に増殖する腫瘍性病変を認めた。免疫組織化学的所見では,S-100蛋白 陽性,CD68陽性であった。顆粒細胞腫は臨床所見が多彩であるため,病理組織学的所見により診断されることが多い。超音波検査で腫瘍内部に血流を認める良性腫瘍は少なく,顆粒細胞腫の診断の一助になる可能性がある。
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