Japanese
English
症例
乳癌の皮膚転移による丹毒様癌の1例
Erysipeloid carcinoma due to skin metastasis of breast cancer
諫見 有紀
1
,
吉崎 麻子
1
,
管 析
1
,
田辺 真彦
2
,
牛久 綾
3
,
佐藤 伸一
1
Yuki ISAMI
1
,
Asako YOSHIZAKI
1
,
Hiraku SUGA
1
,
Masahiko TANABE
2
,
Aya USHIKU
3
,
Shinichi SATO
1
1東京大学医学部附属病院,皮膚科(主任:佐藤伸一教授)
2同,乳腺内分泌外科
3同,病理科
キーワード:
丹毒様癌
,
乳癌
,
両側
,
皮膚転移
,
アポクリン癌
Keyword:
丹毒様癌
,
乳癌
,
両側
,
皮膚転移
,
アポクリン癌
pp.113-116
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003062
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73歳,女性。70歳時に右乳癌に対して右乳房全摘術および右腋窩郭清術後に化学療法と放射線療法が施行された。治療終了20カ月後に,右胸部手術痕周囲から左乳頭周囲にかけて浸潤を触れる紅斑が出現した。皮膚生検を行い,真皮に管腔構造を伴う腫瘍巣がみられ,腫瘍細胞は核小体が明瞭な類円形に腫大した核を有し,乳癌皮膚転移による丹毒様癌と診断した。テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウムを導入し皮膚病変は改善した。悪性腫瘍の切除後に術痕周囲に紅斑がみられた場合,悪性腫瘍の局所再発や皮膚転移を考え,早期に生検をする必要があると考えた。
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