Japanese
English
症例
右大腿部に生じた進行性アポクリン腺癌の1例
Advanced apocrine adenocarcinoma of the right thigh
松尾 雄司
1
,
内海 大介
1
,
苅谷 嘉之
1
,
林 健太郎
1
,
宮城 拓也
1
,
山口 さやか
1
,
高橋 健造
1
Yuji MATSUO
1
,
Daisuke UTSUMI
1
,
Yoshiyuki KARIYA
1
,
Kentaro HAYASHI
1
,
Takuya MIYAGI
1
,
Sayaka YAMAGUCHI
1
,
Kenzo TAKAHASHI
1
1琉球大学大学医学研究科,皮膚科学講座(主任:高橋健造教授)
キーワード:
アポクリン腺癌
,
カペシタビン
,
癌遺伝子解析
Keyword:
アポクリン腺癌
,
カペシタビン
,
癌遺伝子解析
pp.1942-1946
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002964
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
30歳代,男性。急速に増大する右大腿部の腫瘤を主訴に近医を受診した。皮膚悪性腫瘍が疑われたため当院を紹介受診した。病理組織学的にアポクリン腺癌と診断した。画像検査にて右鼠径リンパ節転移が判明し,原発巣切除術と右鼠径部リンパ節郭清を行った。術後3週間で局所再発,骨盤内リンパ節転移を認めweeklyパクリタキセル療法,カルボプラチンおよびパクリタキセル併用療法,カペシタビン単剤療法を順次行ったが病勢は進行した。初診12カ月で呼吸不全のため永眠した。進行性のアポクリン腺癌は確立された治療法はなく予後不良である。化学療法の選択については,今後の症例の集積を要すると考えた。
Copyright © 2021, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.