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特集 あらためて学ぶ。薬疹と皮膚障害
症例報告
ヘリコバクター・ピロリ菌除菌療法中のクラリスロマイシンとアモキシシリン水和物が原因だった急性汎発性発疹性膿疱症の1例
Acute generalized exanthematous pustulosis due to amoxicillin hydrate and clarithromycin under helicobacter pylori eradication treatment
米山 寿子
1
,
齋藤 恭子
1
,
髙野 哲郎
1
,
三井 純雪
1
,
天羽 康之
1
Hisako YONEYAMA
1
,
Kyoko SAITO
1
,
Tetsuro TAKANO
1
,
Sumiyuki MII
1
,
Yasuyuki AMOU
1
1北里大学病院医学部,皮膚科(主任:天羽康之教授)
キーワード:
急性汎発性発疹性膿疱症
,
acute generalized exanthematous pustulosis
,
アモキシシリン水和物
,
クラリスロマイシン
,
内服誘発試験
Keyword:
急性汎発性発疹性膿疱症
,
acute generalized exanthematous pustulosis
,
アモキシシリン水和物
,
クラリスロマイシン
,
内服誘発試験
pp.1875-1879
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002947
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43歳,男性。ヘリコバクター・ピロリ菌除菌目的でクラリスロマイシンとアモキシシリン水和物を内服中に,発熱と体幹四肢に毛孔に一致しない点状小膿疱を伴うびまん性紅斑が出現した。病理学的に角層下の好中球が集簇する膿疱から急性汎発性発疹性膿疱症と診断した。内服誘発試験にてクラリスロマイシンとアモキシシリン水和物の両者が陽性であり,2剤が原因であると考えた。原因薬剤が1つでない可能性があるため,可能な限りすべての薬剤で誘発試験を行うことが大切と考えた。
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