Japanese
English
特集 あらためて学ぶ。薬疹と皮膚障害
総説
2.知っておくべき薬物障害
-③ DPP-4阻害薬関連水疱性類天疱瘡
2. Need-to-know drug eruption and drug-induced skin disorders
③ DPP-4 inhibitor-related bullous pemphigoid
氏家 英之
1
Hideyuki UJIIE
1
1北海道大学大学院医学研究院,皮膚科学教室,教授
キーワード:
水疱性類天疱瘡
,
DPP-4阻害薬
,
高齢者
,
非炎症型
,
HLA
Keyword:
水疱性類天疱瘡
,
DPP-4阻害薬
,
高齢者
,
非炎症型
,
HLA
pp.1794-1800
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002930
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・DPP-4阻害薬内服開始後,数カ月~数年したのちに水疱性類天疱瘡を発症する。
・DPP-4阻害薬の種類によって水疱性類天疱瘡の発症頻度に差がある。
・通常の水疱性類天疱瘡に比べて紅斑が乏しい非炎症型の症例が多く,抗BP180NC16a抗体価が低値あるいは陰性のことが比較的多い。
・日本人の非炎症型患者の大半でHLA-DQB1*03:01が検出される。
・DPP-4阻害薬を数カ月以上内服している患者に複数のびらんや水疱が出現してきた場合は,水疱性類天疱瘡を想起して速やかに精査すべきである。
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