Japanese
English
症例報告
臍部子宮内膜症(silent type)の1例
A case of umbilical endometriosis (silent type)
尾上 智彦
1
,
堀 和彦
1
,
中川 秀己
1
Tomohiko ONOE
1
,
Kazuhiko HORI
1
,
Hidemi NAKAGAWA
1
1東京慈恵会医科大学附属病院皮膚科
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine
キーワード:
臍部
,
皮膚子宮内膜症
,
silent type
Keyword:
臍部
,
皮膚子宮内膜症
,
silent type
pp.363-366
発行日 2006年4月1日
Published Date 2006/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100568
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要約 46歳,女性.初診3か月前より臍部の青黒色調を呈する自覚症状のない皮下結節に気づいた.超音波画像所見では臍部の皮下に直径約8mm大の囊胞性腫瘤を認めた.病理組織学的所見では真皮内に囊胞様構造があり,その壁は1~数層の円柱上皮で構成されていた.免疫組織学的には抗プロゲステロンレセプター抗体および抗エストロゲンレセプター抗体が陽性であった.以上より臍部子宮内膜症と診断した.患者の希望により無治療で経過観察中である.自験例を含めた,過去20年間の皮膚子宮内膜症の本邦報告例81例に関して,若干の検討を加えた.
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