Japanese
English
症例
シリコンバッグ破損による左胸部潰瘍の1例
Skin ulcer due to silicone gel breast implant rupture
矢野 優美子
1
,
三井 浩
1
,
江藤 隆史
1
Yumiko YANO
1
,
Hiroshi MITSUI
1
,
Takafumi ETOH
1
1東京逓信病院,皮膚科(主任:三井 浩部長)
キーワード:
豊胸
,
乳房増大術
,
シリコンバッグ
,
異物肉芽腫
,
バッグインプラント
Keyword:
豊胸
,
乳房増大術
,
シリコンバッグ
,
異物肉芽腫
,
バッグインプラント
pp.1528-1532
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002845
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77歳,女性。30歳時シリコンバッグによる乳房増大術を受けた。初診3年前から左胸部の変形を認めるようになり他院を受診した。乳癌が疑われ精査したが,悪性所見は認めず異物反応の所見だった。初診1カ月前,左胸部打撲後に皮膚潰瘍が出現し疼痛を伴うようになった。初診時,左胸部は変形し,20×10cmほどの周囲に硬結を伴う潰瘍を認めた。悪性病変が疑われたが血液検査,CT,MRI,皮膚生検結果から潰瘍の原因はシリコンバッグ破損によるものと診断した。乳房増大術の合併症には局所的なものから全身症状を伴うものまである。施術を受ける患者は増加傾向にあり,合併症に遭遇した際に適切に対応できるよう知識を持っておくことが必要である。
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