Japanese
English
症例
BCG接種後に生じた壊疽性丘疹状結核疹
Papulonecrotic tuberculid due to BCG inoculation
永幡 皓子
1
,
木村 有太子
1
,
金子 高英
1
,
大日方 薫
2
,
髙森 建二
1
,
須賀 康
1
Hiroko NAGAHATA
1
,
Utako KIMURA
1
,
Takahide KANEKO
1
,
Kaoru OBINATA
2
,
Kenji TAKAMORI
1
,
Yasushi SUGA
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院,皮膚科(主任:須賀 康教授)
2同,小児科,教授
キーワード:
結核疹
,
BCG
,
副反応
,
壊疽性丘疹状結核疹
Keyword:
結核疹
,
BCG
,
副反応
,
壊疽性丘疹状結核疹
pp.1435-1438
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002803
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7カ月,男児。2カ月前にBCG接種歴があり,その1カ月後から接種部位の周囲に紅色丘疹が多発した。その後,臀部,下腿にも丘疹や結節が拡大し,中心部に壊死を伴って膿痂疹様となった。抗菌薬を外用したが改善せず当科を初診した。左大腿後面の皮疹からの皮膚生検ではHE染色で類上皮細胞肉芽腫を認めたが,抗酸菌培養,T-SPOTは陰性であった。胸部X線像で異常所見がなく,BCG接種による壊疽性丘疹状結核疹と診断した。経過観察をしたところ,4カ月後に皮疹は瘢痕を残して治癒した。本症は1歳未満の乳児に多く,小児科との円滑な連携を図るために,この疾患の周知が重要である。
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