Japanese
English
症例報告
BCG接種後に生じた丘疹状結核疹の1例
A case of papular tuberculid after BCG vaccination
伊藤 尚子
1
,
石崎 純子
1
,
原田 敬之
1
Naoko ITO
1
,
Sumiko ISHIZAKI
1
,
Takashi HARADA
1
1東京女子医科大学東医療センター皮膚科
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University Medical Center East, Tokyo, Japan
キーワード:
丘疹状結核疹
,
BCG接種
,
副反応
Keyword:
丘疹状結核疹
,
BCG接種
,
副反応
pp.631-633
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101727
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要約 5か月,女児.2005年7月にBCG接種を受けた.約3週後より,接種部位である上肢に紅色小丘疹が出現し,次第に全身へ拡大した.病理組織学的には,真皮中層から皮下組織にかけて好中球を混じ,類上皮細胞,小円形細胞よりなる肉芽腫性変化であった.Ziehl-Neelsen染色にて抗酸菌は認めず,組織片の好酸菌培養は陰性であった.後日施行したツベルクリン反応は陽性であった.以上より,自験例をBCG接種後に生じた丘疹状結核疹と診断した.抗ヒスタミン薬内服のみにて,初診の約4か月後には色素沈着を残し,略治した.
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