Japanese
English
特集 肉芽腫症
皮膚コレステリン肉芽腫の2例
Two cases of cutaneous cholesterin granuloma
阿部 佳奈美
1
,
梅澤 慶紀
1
,
朝比奈 昭彦
1
Kanami ABE
1
,
Yoshinori UMEZAWA
1
,
Akihiko ASAHINA
1
1東京慈恵会医科大学,皮膚科学講座(主任:朝比奈昭彦教授)
キーワード:
皮膚コレステリン肉芽腫
,
脂質異常症
,
超音波検査
,
MRI
Keyword:
皮膚コレステリン肉芽腫
,
脂質異常症
,
超音波検査
,
MRI
pp.1359-1363
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002785
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症例1:61歳,女性。10年以上前から右大腿に皮下結節があり,増大傾向を認めた。右大腿に約3×4cm大の皮下腫瘤あり。症例2:78歳,女性。2カ月前に右肘頭部の結節を自覚した。右肘頭に約2×1cm大の皮下腫瘤あり。両症例の病理所見は,病変部は線維性被膜に覆われた細胞塊を形成し,同部では多数の笹の葉状の裂隙とその列隙周囲に組織球,泡沫細胞,異物型巨細胞の浸潤を認めた。これらの所見から皮膚コレステリン肉芽腫と診断した。コレステリン肉芽腫は耳鼻科領域での報告が多く,皮膚科では報告数が少ない。自験例では脂質異常症を有することから,脂質異常症がその発症に関与した可能性を考えた。
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