Japanese
English
症例
AAGAB遺伝子変異による点状掌蹠角化症1型の1例
Punctate palmoplantar keratoderma type 1 harbouring AAGAB gene mutation
瀬下 治孝
1
,
山本 真実
1
,
前田 龍郎
1
,
堺 則康
1
,
原田 和俊
1
,
齋藤 康太郎
2
Harutaka SESHIMO
1
,
Mami YAMAMOTO
1
,
Tatsuro MAEDA
1
,
Noriyasu SAKAI
1
,
Kazutoshi HARADA
1
,
Koutaro SAITO
2
1東京医科大学医学部,皮膚科(主任:原田和俊主任教授)
2さいとうクリニック,東京都練馬区
キーワード:
点状掌蹠角化症
,
遺伝子診断
,
AAGAB遺伝子
,
フレームシフト変異
,
マキサカルシトール
Keyword:
点状掌蹠角化症
,
遺伝子診断
,
AAGAB遺伝子
,
フレームシフト変異
,
マキサカルシトール
pp.1285-1288
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002751
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30歳,女性。小学生頃より手掌・足底に角化性丘疹が出現し,徐々に増数していた。初診時,手掌手指を中心に1mm大の角化性丘疹が散在していた。足底にも同様の皮疹を認めた。病理組織学的に角層,顆粒層が肥厚し,肥厚部に一致して表皮が真皮側に陥凹していた。母親にも同様の皮疹と病理組織所見を認めた。患者および母親からAAGAB遺伝子のフレームシフト変異を検出した。以上より点状掌蹠角化症1型と診断した。現在,マキサカルシトールの外用で経過観察中である。若年から発症した点状の角化をみた際は,本症を疑い,遺伝子検査を検討すべきである。
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