Japanese
English
特集 角化症・炎症性角化症
点状掌蹠角化症2型が疑われた1例
Suspected spiny keratoderma
里見 直義
1
,
鍬塚 大
1
,
松永 義孝
2
,
室田 浩之
1
Naoyoshi SATOMI
1
,
Yutaka KUWATSUKA
1
,
Yoshitaka MATSUNAGA
2
,
Hiroyuki MUROTA
1
1長崎大学病院,皮膚科・アレルギー科(主任:室田浩之教授)
2松永皮膚科,長崎市
キーワード:
点状掌蹠角化症
,
閉鎖密封療法
,
occlusive dressing technique
,
尿素クリーム
Keyword:
点状掌蹠角化症
,
閉鎖密封療法
,
occlusive dressing technique
,
尿素クリーム
pp.1313-1316
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000003417
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63歳,男性。53歳頃より,掌蹠に1~2mm大の点状角化性丘疹が出現した。増数したため当科を紹介受診した。両手掌と指腹,足底の荷重部に1~2mm大の点状角化性丘疹が多数みられた。皮疹の病理組織像で,不全角化を伴う明瞭に境界されたcornoid lamella様の角柱が上方に突出した所見が得られ,臨床所見と病理組織像から点状掌蹠角化症2型と診断した。左手掌の尿素クリームの外用に加え,夜間ビニール手袋を用いた閉鎖密封療法を開始したところ,左手掌の角化性丘疹は平坦化した。ビニール手袋による閉鎖密封療法は簡便であり,点状掌蹠角化症2型の治療法として有用と考えた。
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