Japanese
English
症例
右臀部に生じた滑液包炎の1例
Bursitis arising on the right buttock
岩瀬 麻衣子
1
,
鳥居 秀嗣
1
Maiko IWASE
1
,
Hideshi TORII
1
1東京山手メディカルセンター,皮膚科(主任:鳥居秀嗣部長)
キーワード:
臀部滑液包炎
,
bursitis arising on the right buttock
,
囊胞性病変
,
手術
Keyword:
臀部滑液包炎
,
bursitis arising on the right buttock
,
囊胞性病変
,
手術
pp.1147-1150
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002704
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79歳,女性。初診10日前に生じた右臀部の軽度圧痛を伴う皮下腫瘤を主訴に当科を受診した。右臀部に弾性軟の皮下腫瘤を認めた。CT検査では右臀部皮下に囊胞性病変がみられ,粉瘤などが疑われるも術中に漿液性の排液を認めた。病理組織学的に囊胞内壁は毛細血管の増生を伴う均等な厚さの線維性結合組織からなり,リンパ球,組織球を主体とする細胞浸潤を認め,またフィブリンの析出もみられた。臨床および病理組織学的所見から右臀部滑液包炎と診断した。臀部の疼痛を伴う皮下腫瘤の鑑別として滑液包炎も重要であると認識した。
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