Japanese
English
症例
アプレミラストが奏効したHIV感染合併乾癬の1例
Psoriasis with HIV infection successfully treated with apremilast
松井 健一郎
1
,
淺野 雅登
1
,
水谷 陽子
1
,
髙橋 智子
1
,
鶴見 寿
2
,
清島 真理子
1
Kenichiro MATSUI
1
,
Masato ASANO
1
,
Yoko MIZUTANI
1
,
Tomoko TAKAHASHI
1
,
Hisashi TSURUMI
2
,
Mariko SEISHIMA
1
1岐阜大学,皮膚科(主任:清島真理子教授)
2同,血液内科
キーワード:
AIDS
,
HIV
,
尋常性乾癬
,
アプレミラスト
Keyword:
AIDS
,
HIV
,
尋常性乾癬
,
アプレミラスト
pp.1129-1133
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002700
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56歳,男性。体幹,顔面,頭皮,四肢の鱗屑を伴う紅斑を主訴に受診した。22年前に尋常性乾癬と診断され外用治療を受け軽快していた。初診の2年6カ月前より体幹を中心に皮疹が増加した。その半年後にヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症と診断され,多剤併用療法(HAART)を開始したところ皮疹は一旦消退した。ところが,その1年7カ月後より全身に紅斑が出現し増加したため当科を受診した。乾癬(PASIスコア:27)の悪化と診断しアプレミラストを開始したところ皮疹は著明に改善した。HIV合併乾癬治療においてアプレミラストは有用な治療のひとつと考えられた。自験例での乾癬の悪化については免疫再構築の機序の可能性が考えられた。
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