Japanese
English
症例
歯科金属除去と歯性感染症治療により改善した掌蹠膿疱症の1例
Palmoplantar pustulosis improved after dental metal crown removal and the treatment of odontogenic infection
三津山 信治
1
,
樋口 哲也
1
,
佐々木 脩浩
2
Shinji MITSUYAMA
1
,
Tetsuya HIGUCHI
1
,
Nobuhiro SASAKI
2
1東邦大学医療センター佐倉病院,皮膚科(主任:樋口哲也教授)
2勝田台歯科医院,八千代市
キーワード:
掌蹠膿疱症
,
金属アレルギー
,
歯科金属
,
歯性感染症
Keyword:
掌蹠膿疱症
,
金属アレルギー
,
歯科金属
,
歯性感染症
pp.1125-1128
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002699
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66歳,女性。初診の10年前から,両手掌の小指球部に鱗屑が,両踵部に鱗屑,小膿疱が出現した。ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル軟膏とマキサカルシトール軟膏による外用治療を受けたが,症状の改善が乏しかった。金属パッチテストにて,パラジウムとインジウム,ニッケルが陽性となり,口腔内にパラジウムとインジウムを含有した歯科金属が補綴されていた。近医歯科にて歯科金属の除去・交換の治療を受けたところ,除去終了1カ月後から皮疹が改善し始め,8カ月後には著明に改善した。金属アレルギーが掌蹠膿疱症の病態に関与していた可能性が推測された。
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