Japanese
English
症例
上肢深部静脈血栓症3例の報告
Three cases of upper extremity deep vein thrombosis
池田 智行
1
,
石井 貴之
1
,
八田 尚人
1
Tomoyuki IKEDA
1
,
Takayuki ISHII
1
,
Naohito HATTA
1
1富山県立中央病院,皮膚科(主任:八田尚人部長)
キーワード:
抗凝固療法
,
腫脹
,
Paget-Schroetter症候群
Keyword:
抗凝固療法
,
腫脹
,
Paget-Schroetter症候群
pp.1111-1114
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002696
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症例1:36歳,男性。左上肢の腫脹,圧迫感が出現した。鎖骨下静脈に血栓があった。症例2:35歳,女性。経腟分娩4週間後,進行胃癌あり。左上肢の腫脹,疼痛,肩から頸部の浮腫が出現した。内頸静脈,腕頭静脈,鎖骨下静脈に血栓があった。症例3:68歳,男性。左上肢が腫脹し手に痺れが出現した。内頸静脈の血栓,鎖骨上窩から胸筋間・周囲にリンパ節腫脹があり,進行胃癌が判明した。3例とも抗血栓・凝固療法を行い,症例1では経皮的血管形成術を追加して全例軽快した。上肢深部静脈血栓症は下肢に比較してまれな疾患で,他の疾患と誤診されることもある。臨床所見・血液検査結果のみでは診断が困難であり,画像所見を含め総合的に判断する必要がある。
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