Japanese
English
症例
脳出血を契機に診断された好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の1例
Eosinophilic granulomatosis with polyangiitis diagnosed after cerebral hemorrhage
千葉 広夢
1
,
塚田 全
1
,
相場 節也
2
Hiromu CHIBA
1
,
Akira TSUKADA
1
,
Setsuya AIBA
2
1大崎市民病院,皮膚科
2東北大学大学院医学系研究科,皮膚科学分野,教授
キーワード:
脳出血
,
好酸球増多
,
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
Keyword:
脳出血
,
好酸球増多
,
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
pp.1107-1110
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002695
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43歳,男性。既往歴に気管支喘息,眩暈症あり。左半身の脱力にて当院救急外来に搬送された。頭部CT検査で右被殻出血を認め,当院脳神経外科に入院となった。入院後より,発熱,倦怠感,副鼻腔炎,後頸部を中心とした関節痛および手掌足背に紫斑や血疱を伴う皮疹が出現し,当科を紹介受診した。入院時より血中好酸球数の著明な上昇を認めており,追加検査ではMPO-ANCA陽性であった。病理組織像ではびまん性の好酸球浸潤,血管壁の破壊像を認めた。臨床症状および検査所見から,好酸球性多発血管炎性肉芽腫症と診断した。同症はさまざまな合併症が知られているが,脳出血を合併する例は非常にまれであり,注意が必要と考えられた。
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