徹底分析シリーズ またまた研修医の素朴な疑問―2
深部静脈血栓症(静脈血栓塞栓症)の既往のある患者の周術期管理はどうするか?
中尾 三和子
1
1県立広島病院 麻酔・集中治療科
キーワード:
深部静脈血栓症
,
肺血栓塞栓症
,
静脈血栓塞栓症予防ガイドライン
,
抗凝固療法
Keyword:
深部静脈血栓症
,
肺血栓塞栓症
,
静脈血栓塞栓症予防ガイドライン
,
抗凝固療法
pp.782-784
発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100387
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
深部静脈血栓症deep vein thrombosis(DVT)は下肢の深部静脈に血栓を生じる病態であるが,肺血栓塞栓症pulmonary thromboembolism(PTE)の主たる原因であり,両者は一連の病態〔静脈血栓塞栓症venous thromboembolism(VTE)〕と考えられている。PTEは術中心停止で発症すると65%以上の死亡率であり1),発症予防が重要である。VTEは術後発症が多く,またVTE既往は再発のリスクが高いため,周術期管理には十分な対応策を検討しておかねばならない。
Copyright © 2007, "MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD." All rights reserved.